あんびるやすこだより
新しい猫がやってきた!…2011年1月

読者のみなさん、こんにちは。
あたらしい年がはじまって、もうすぐ一ヶ月ですね。

さて、みなさんの家には、人間いがいのいきものがいっしょにくらしていますか?>
わたしの家では、12年いっしょにくらしたネコがいましたが、ざんねんながら、天国へたびだってしまいました。
(そのことは、あんびる便りでも、みなさんにお話しましたね)
そのあと一年間、人間だけになってしまったわたしの家に、きょねんの10月、とうとう小さなネコがやってきました。
今日は、そのおはなしをしようと思います。

こねこはラグドールというしゅるい。 ネコのなかでも、とても大きくそだつしゅるいのひとつです。
おおきいからだのわりに、人間も他の動物もだいすき(もちろんネコも)なさびしがりや。
ラグドールには「ストーカー(あとをおいかける)キャット」というあだながあり、
ずっとかいぬしのあとについてくるかわいいネコなのです。

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そんなこねこは大阪で生まれ、3ヶ月のあいだ、パパやママ、兄弟といっしょにそだちました。
そのあとひとりで飛行機にのって、東京へやってきたのです。
わたしはわくわくして、空港へむかえにいきました。
けれど、こねこはケースのおくでじっとしたままで、なまえをよんでもへんじもしてくれません。
家にはこぶあいだも、家についてからも、そんなちょうし・・・。
でも、無理もないのです。
まだ生まれてから3ヶ月しかたっていないというのに、きゅうにひとりぼっちになって、
長い時間をかけてはじめての旅をしてきたのですからね。
どんなに心ぼそかったことでしょう。
そう思うと、こねこのけなげさにむねがあつくなり、きっとたいせつにそだてようと、あらためて思いました。

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そんなわたしの気持ちをわかってくれたのか、こねこはやっとケースからでて、
青い目でわたしの顔をみあげてくれました。
そして、その夜にはもう、わたしや家族のひざのうえでうとうとして、
わたしのしごとづくえにもよじのぼってくるようになったのです。

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こねこのなまえはエルキュール。
わたしのだいすきなミステリィに登場する「名探偵エルキュール・ポアロ」からとりました。
(このミステリィは、今から70年くらい前にアガサ・クリスティというゆうめいな女性の作家がかいた人気シリーズです)
いつもは、「エル」と呼んでいます。

letter16_2こうして、わたしの家にまた人間いがいのいきものがくらすようになって、4ヶ月がたちました。
今ではエルがミーにかわって、わたしに色々なことを考えさせてくれます。
これからも、あんびる便りでときどきエルのことをみなさんにおつたえしていきたいと思っています。

では、またつぎのあんびる便りでお会いしましょう。